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社長ブログ「明日への扉」

「2011年7月」一覧

2011年07月29日

背景の重要性

復興担当大臣が、発言の責任をとって辞任したのが7月5日。

いろいろなことがあったので、ずいぶん前のことのような気がしますが、

まだ1ヶ月経っていないのですね。

 

このニュース、当時は盛んに報道されたので、皆さんご存じだと思います。

私も当初は、報道からしか知らなかったので、

「こんな人では復興担当大臣なんかやめてもらいたい」と思っていました。

 

でも、以前からこの人を知っている人の話や、過去の実績を見ていると、

ちょっと様子が違うことがわかってきました。

 

昨年10月、名古屋で開かれたCOP10(生物多様性条約第10回締結国会議)では、

当時環境大臣だったこの人が議長を務めたのですが、

各国の利害が対立し、とても合意には達しないと誰にも思われていたそうです。

しかし、この人が最後の1日でうまくまとめた結果、奇跡ともいえる合意が採択されました。

しかも強引ではなく、1ヶ国ずつ丁寧に、粘り強く説得していった結果だそうです。

このように過半を占める途上国=弱者の視線まで降りられる人だったのです。

 

また、この人はとてもチームを大事にする人で、

メンバーを全面的に信頼して、自由にやらせてくれる一方、

責任は全部引き受けるという、親分肌の性格のようです。

 

報道で象徴的に流された、宮城県知事との会談ですが、

実は知事とは旧知の間柄だったそうです。

初対面であのような会談であれば、もってのほかですが、

そのような背景を考え、仲間同士の会話だと思えば、まったく違った見方ができます。

知事が直後の会見で反論しなかったのも、納得がいきます。

 

もちろんこの時の、中央から「してやる」という上から目線の話の内容、

応接室に入る順番など、おかしいというところは多々あります。

また、この人の政策や信念、過去の経歴等を擁護するわけではありません。

 

でも、マスコミによる一方的なイメージ作りによって、大臣から引きずりおろしてしまったこと、

実は、大きな間違いをしてしまったのではないか、

様々な面で大きな損失だったのではないか、という気がしてなりません。

 

私も最初は、一方的なイメージに踊らされました。

もう少し冷静に、背景をしっかり見ないと、真実は掴みとれない、

そのように反省した次第です。

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2011年07月29日 16:59 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年07月22日

スペースシャトル

昨晩、スペースシャトルが最後の飛行を終えて、ケネディ宇宙センターに帰還しました。

初飛行はちょうど30年前の1981年、私が8歳の頃でした。

それまで宇宙へは、筒型のいわゆるロケットだったものが、飛行機型の機体となり、

とても洗練されたデザインへの衝撃と同時に、宇宙がぐっと身近になった感じがしました。

初飛行の時、東京からもシャトルの飛んでいる姿(といっても光の点ですが)が見える、

ということを聞き、新宿の道路から、真上を見て軌跡を追いかけたことを憶えています。

 

実際、日本人も7人、しかも一般公募で民間からも選ばれ、一人が何度も飛行するなど、

この30年間で宇宙がとても近くなったと思います。

1年ほど前からは、民間企業による宇宙旅行も、

パッケージツアーと同じような感覚で販売されています。

 

今後、このような再利用型のロケットは開発を中止し、また筒型に戻るとのことです。

再利用型は結局コストとリスクが高くつき、使いきりの方がいいというのは、

理屈としてはわかりますが、

リサイクルのこの時代、また、気軽に宇宙に行けるようになることに逆行するようで、

感情的には残念でなりません。

 

またいずれ、改良されたロケットで、人類が頻繁に宇宙に行けるようになることを夢見つつ、

一つの時代が終わったなぁ、と感慨にふけった昨晩でした。

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2011年07月22日 10:28 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年07月15日

朽ちていった命

今日は本を一冊ご紹介。

「朽ちていった命 -被曝治療83日間の記録-」 NHK「東海村臨界事故」取材班 新潮文庫

 

1999年9月30日に茨城県東海村「JCO東海事業所」で起きた臨界事故、

忘れかけている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

この本は、その臨界事故で被曝した作業員の治療の様子を書いたものです。

淡々と治療の事実と患者の様子を、時系列に沿って記述している一方、

その時々の家族や医者、看護師の思いなどを、織り込んで書いてあります。

 

被曝すると、その後の経過がいかに辛く、むごいものであるか、

原子力技術の発展に比して、被曝医療の対策が十分なのか、

意思表示できない患者に対して、治療すべきか楽にさせるべきか、

とても考えさせられます。

 

報道では、「被曝者○人」などと無機的、総括的に扱われますが、

その一人一人に、人生が存在するのです。

 

ここのところ、原発推進vs脱原発vs脱原発依存の意見が飛び交っていますが、

原子力を扱うことが、一歩間違えるとこのようなことになることを念頭に置いて、

その議論をしてほしいし、していきたいと思います。

また、終末医療(ターミナルケア)について考える時も、参考になります。

 

原発を巡って感情的な議論がされかけている今、

この事故を風化させないためにも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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2011年07月15日 16:06 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)