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会長ブログ「大竹広明の目」

2012年08月28日

歴史は繰り返す?

水上滝太郎の「銀座復興」という小説を読んでいます。なかで登場人物が次のようなセリフをはきます。

「ええか。ローマはなぜ滅びた。奢侈淫卑不道徳の結果だ。すなわち天が人間の増長慢を罰したのだ。不幸にして我国の現在はローマの末期だ。政治家も腐敗しとる。実業家も腐っとる。あきんどは欲ばかりかく。若い人は惰弱になり、女どもは洋妾(ラシャメン)の真似をして得々たるものがある。外来の悪思想にかぶれた青年は、髪を長く延ばしてロシアを謳歌する。アメリカの役者の真似をする。胸糞が悪くて見ていられん。強健質実の美風は地を払った。心ある者は常に憂いていたが、天も見るに見かねたとみえて・・・。」

これは関東大震災直後、東京が天罰を受けたと嘆く人の独白ですが、どうですか、今の時代にも同じように嘆く人がいるのではありませんか。ご存知の通り東京は見事に復興し、今日の日本を築いたわけですが、いつの時代にもその時代の社会状況を憂う人はいるので、特に現在の日本の風潮を心配することはないと思う反面、少し気になることもあります。

それは我国はこの後、他国からの締め付けに抗するために戦争に突き進んでしまったからです。平和憲法の下、日本が戦火を交えることはないと思うものの、昨今の境界争いなどを考えるといささか気にはなるものではあります。

       大竹広明

カテゴリー: 社会

投稿者: president | 2012年08月28日 11:37 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)