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会長ブログ「大竹広明の目」

2016年02月24日

和時計

山本七平の著作「日本人とは何か」で和時計に触れている。1日は24時間が一般的だが、江戸時代のわが国では、日の出から日の入りまでと、日の入りから日の出までを6等分して時刻を認識していた。電気のない時代は太陽とともに日常生活があったからだ。

春分、秋分の頃は問題ないが、夏や冬は昼と夜の時間か違うので6等分した一時(いっとき)の長さも変わってくる。この厄介な時の管理を和時計は見事に行っていた。

時の進み方は回転する分銅で調節したが、これを昼用と夜用に分けてそれぞれ回転する周期を変えられるようにした。さらに日が暮れると自動的に夜の分銅にバトンタッチできるように工夫されていた。

江戸時代には他にもからくり人形など、職人の手で精巧な機械が実用化されていた。明治維新で西洋の科学技術が流入しても、それらを直ちに受け入れ日本流に転用できたのは、まさに江戸時代の時計職人などの技術蓄積があったため、と山本七平は書いています。

         大竹広明

カテゴリー: 社会

投稿者: president | 2016年02月24日 08:28 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)